2013年 02月 27日
発病
「犬 脳腫瘍」でこのブログにたどり着かれた方の為と
脳腫瘍を宣告されたボストンテリアのダイちゃんが、この世に生きた証しを記録しておこうと思います。
初めてダイに異変が起きたのは、2013年2月5日(火)午前4時30分のことでした。
ダイは、いつも1階でママ(飼い主)とパパの布団の真ん中に寝ています。
2階の自室で寝ている私(ダイにとってはお姉ちゃん)に向かって、
1階から「ダイがおかしいよ!」との母の叫び声で目を覚まし、飛び起きて行ってみると、ダイが口から泡をふいて四肢をピーンと伸ばし痙攣しておりました。
突然のことでどうしたら良いのか、何が原因なのかわからず、おろおろするばかり。
ただ、「ダイ! ダイ!」と声をかけ続け、さすったりするしか、なすすべがありませんでした。
その時はすごく長い時間に思えたのですが、実際は2~3分だったかもしれません。
突然痙攣が治まり、何事もなかったかのようにケロッとしてしまいました。
かかりつけの動物病院が開くのを待ってから一番で受診した結果、
一過性の場合もあるし、様子を見ましょうということになりました。
もしこれが一過性のものではなかったら、脳腫瘍の疑いがあるので
その場合はMRI検査をしないと断定できないとういうことでした。
但し、その場合はMRIの設備のある施設へ行き、全身麻酔で行われるとのことでした。
一過性であることを祈りつつも、犬の脳腫瘍についてネットで情報収集をしました。
短頭種は他の犬種よりも麻酔のリスクがはるかに高く、麻酔中の死亡事故も少なくありません。
なのでMRI検査をためらう気持ちが強かったのです。
ところが、脳腫瘍について調べていると、腫瘍の場所によっては犬の性格が変わり、
凶暴になって安楽死させることもあると知り、ダイを安楽死で死なせるくらいならと、
もしもの時にはMRI検査と手術を受けさせる決意を固めました。
願いもむなしく、午後2時30分ダイが寝ているときに2度目の発作が起きてしまいました。
この時は医師から、発作の最中にはできるだけ刺激を与えないように、
そっと見守るように言われておりましたので、口の中にたまった泡を拭い去ってやるだけにとどめました。
この時は、時間にして1~2分だったでしょうか。
その後も、翌6日(水)の午前6時にも発作を起こし、
日中に病院へ行き、MRI検査を受ける旨を伝えて、予約してもらうことにしました。
動物病院では一番近い「動物検診センター キャミック千葉」を紹介してくださろうとしたようでしたが、脳腫瘍だった場合、手術も受けることができる「日本動物高度医療センター」への紹介をお願いしました。
調べたら、ここはかかりつけの病院とも提携していることがわかり、
しかも運良く、翌日にMRIの予約が取れたのです!
もし脳腫瘍だったとしても、症状が出て3日目なのでかなり初期の段階での発見となるであろうことを確信し、万一の時には手術の覚悟も固めていたのです。
その夜の午後9時と、翌日7日(木)午前8時 検査に向う電車内でも発作を起こし、
突然短期間にこんなに頻繁に発作が起きるということは、やはり脳腫瘍なのかと不安で一杯になりました。
予約時間の40分前に到着し、カートを病院に預け、近くの川の土手でトイレを済ませ、
予約時間になり名前が呼ばれ、検査の流れについて担当医の方から説明を受けます。
午前中の約1~2時間は問診と、採血やレントゲン等麻酔の必要がない検査が行われ、丁度お昼頃、内臓には全く異常がないという報告を受け、午後からいよいよ麻酔によるMRIの検査に入ります。
先生からは「まだ8歳なので手術で治しましょう」という前向きな言葉に望みを託しました。
待ち時間の間に外で食事を済ませ、少し時間をつぶしてから病院に戻りました。
午後3時半に呼ばれ、MRI画像の説明を受けました。
左後頭部が神経膠腫(グリオーマ)と呼ばれる悪性の脳腫瘍に冒されておりました。
ステージ1という早期発見にもかかわらず、グリオーマというガンは正常な脳組織との境界がわからないという極めて悪性の腫瘍であるうえ、腫瘍の場所が後頭部である為、手術は不可能との結果に愕然としました。
しかも、この腫瘍はステージ1から順を追って4に進行するとは限らず、
ステージ1から、いきなり4になることもあり、余命の予測が難しいらしいです。
でも数ヶ月という言葉を口にされました。
放射線治療という選択肢もありましたが、週に3回の全身麻酔という危険と苦痛を与える割に、結果は良くて数ヶ月の延命の効果があるという程度。
抗がん剤(飲み薬)も、副作用の割に効果が期待できないということで、
脳にかかる圧力のコントロールや抗痙攣薬の使用などの対症療法により
動物の生活の質の向上を目指す治療を選択することにしました。
他の方のブログで「抗がん剤で脳腫瘍が消えた」などという記事を拝見しますと、
抗がん剤のような積極的治療を選択していたらあるいは、と心が揺れ動きますが、
私は、ダイの苦痛を最小限にとどめ、この先の生涯を少しでも幸せに過ごしてもらいたいという思いから、対処療法に決めました。
ただ、唯一の救いは、この場所なら凶暴化することはないだろうとの所見だったことです。
とはいえ、今まで病気らしい病気ひとつしなかったダイが突然の脳腫瘍宣告、
帰りの電車内では、ほぼ満員にもかかわらず、涙があふれて止まりませんでした。
8歳の誕生日まで、あと20日という日のことでした。
MRIを撮った副産物(?)として、両耳が中耳炎だったことが判明しました。
かかりつけの動物病院では、耳はよく検査してもらっていただけに、
気付いてやれなかったことがショックでした。
MRIの検査をした病院で、脳圧を下げる薬と抗てんかん剤、それに中耳炎用の抗生物質を2週間分処方してもらい、その後一度かかりつけの病院で同じ成分の薬を2週間分いただいて来ました。
薬を飲み始めてから20日間、まだ一度も発作を起こしてはおりません。
でも、他の同じ病気で愛犬を見送った方のブログを拝見すると、あまりに壮絶で
この先ダイがどうなってしまうのかと考えると不安と恐怖で胸が張り裂けそうです。
脳腫瘍を宣告されたボストンテリアのダイちゃんが、この世に生きた証しを記録しておこうと思います。
初めてダイに異変が起きたのは、2013年2月5日(火)午前4時30分のことでした。
ダイは、いつも1階でママ(飼い主)とパパの布団の真ん中に寝ています。
2階の自室で寝ている私(ダイにとってはお姉ちゃん)に向かって、
1階から「ダイがおかしいよ!」との母の叫び声で目を覚まし、飛び起きて行ってみると、ダイが口から泡をふいて四肢をピーンと伸ばし痙攣しておりました。
突然のことでどうしたら良いのか、何が原因なのかわからず、おろおろするばかり。
ただ、「ダイ! ダイ!」と声をかけ続け、さすったりするしか、なすすべがありませんでした。
その時はすごく長い時間に思えたのですが、実際は2~3分だったかもしれません。
突然痙攣が治まり、何事もなかったかのようにケロッとしてしまいました。
かかりつけの動物病院が開くのを待ってから一番で受診した結果、
一過性の場合もあるし、様子を見ましょうということになりました。
もしこれが一過性のものではなかったら、脳腫瘍の疑いがあるので
その場合はMRI検査をしないと断定できないとういうことでした。
但し、その場合はMRIの設備のある施設へ行き、全身麻酔で行われるとのことでした。
一過性であることを祈りつつも、犬の脳腫瘍についてネットで情報収集をしました。
短頭種は他の犬種よりも麻酔のリスクがはるかに高く、麻酔中の死亡事故も少なくありません。
なのでMRI検査をためらう気持ちが強かったのです。
ところが、脳腫瘍について調べていると、腫瘍の場所によっては犬の性格が変わり、
凶暴になって安楽死させることもあると知り、ダイを安楽死で死なせるくらいならと、
もしもの時にはMRI検査と手術を受けさせる決意を固めました。
願いもむなしく、午後2時30分ダイが寝ているときに2度目の発作が起きてしまいました。
この時は医師から、発作の最中にはできるだけ刺激を与えないように、
そっと見守るように言われておりましたので、口の中にたまった泡を拭い去ってやるだけにとどめました。
この時は、時間にして1~2分だったでしょうか。
その後も、翌6日(水)の午前6時にも発作を起こし、
日中に病院へ行き、MRI検査を受ける旨を伝えて、予約してもらうことにしました。
動物病院では一番近い「動物検診センター キャミック千葉」を紹介してくださろうとしたようでしたが、脳腫瘍だった場合、手術も受けることができる「日本動物高度医療センター」への紹介をお願いしました。
調べたら、ここはかかりつけの病院とも提携していることがわかり、
しかも運良く、翌日にMRIの予約が取れたのです!
もし脳腫瘍だったとしても、症状が出て3日目なのでかなり初期の段階での発見となるであろうことを確信し、万一の時には手術の覚悟も固めていたのです。
その夜の午後9時と、翌日7日(木)午前8時 検査に向う電車内でも発作を起こし、
突然短期間にこんなに頻繁に発作が起きるということは、やはり脳腫瘍なのかと不安で一杯になりました。
予約時間の40分前に到着し、カートを病院に預け、近くの川の土手でトイレを済ませ、
予約時間になり名前が呼ばれ、検査の流れについて担当医の方から説明を受けます。
午前中の約1~2時間は問診と、採血やレントゲン等麻酔の必要がない検査が行われ、丁度お昼頃、内臓には全く異常がないという報告を受け、午後からいよいよ麻酔によるMRIの検査に入ります。
先生からは「まだ8歳なので手術で治しましょう」という前向きな言葉に望みを託しました。
待ち時間の間に外で食事を済ませ、少し時間をつぶしてから病院に戻りました。
午後3時半に呼ばれ、MRI画像の説明を受けました。
左後頭部が神経膠腫(グリオーマ)と呼ばれる悪性の脳腫瘍に冒されておりました。
ステージ1という早期発見にもかかわらず、グリオーマというガンは正常な脳組織との境界がわからないという極めて悪性の腫瘍であるうえ、腫瘍の場所が後頭部である為、手術は不可能との結果に愕然としました。
しかも、この腫瘍はステージ1から順を追って4に進行するとは限らず、
ステージ1から、いきなり4になることもあり、余命の予測が難しいらしいです。
でも数ヶ月という言葉を口にされました。
放射線治療という選択肢もありましたが、週に3回の全身麻酔という危険と苦痛を与える割に、結果は良くて数ヶ月の延命の効果があるという程度。
抗がん剤(飲み薬)も、副作用の割に効果が期待できないということで、
脳にかかる圧力のコントロールや抗痙攣薬の使用などの対症療法により
動物の生活の質の向上を目指す治療を選択することにしました。
他の方のブログで「抗がん剤で脳腫瘍が消えた」などという記事を拝見しますと、
抗がん剤のような積極的治療を選択していたらあるいは、と心が揺れ動きますが、
私は、ダイの苦痛を最小限にとどめ、この先の生涯を少しでも幸せに過ごしてもらいたいという思いから、対処療法に決めました。
ただ、唯一の救いは、この場所なら凶暴化することはないだろうとの所見だったことです。
とはいえ、今まで病気らしい病気ひとつしなかったダイが突然の脳腫瘍宣告、
帰りの電車内では、ほぼ満員にもかかわらず、涙があふれて止まりませんでした。
8歳の誕生日まで、あと20日という日のことでした。
MRIを撮った副産物(?)として、両耳が中耳炎だったことが判明しました。
かかりつけの動物病院では、耳はよく検査してもらっていただけに、
気付いてやれなかったことがショックでした。
MRIの検査をした病院で、脳圧を下げる薬と抗てんかん剤、それに中耳炎用の抗生物質を2週間分処方してもらい、その後一度かかりつけの病院で同じ成分の薬を2週間分いただいて来ました。
薬を飲み始めてから20日間、まだ一度も発作を起こしてはおりません。
でも、他の同じ病気で愛犬を見送った方のブログを拝見すると、あまりに壮絶で
この先ダイがどうなってしまうのかと考えると不安と恐怖で胸が張り裂けそうです。
by venus308cc
| 2013-02-27 04:01
| 犬 脳腫瘍